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下条 晃司郎; 小林 徹; 横山 啓一; 矢板 毅
no journal, ,
本研究ではニトリロ酢酸ジアミド型配位子を新規に合成し、レアアースの抽出分離について検討した。その結果、レアアースの中でスカンジウムに対して高い選択性を示すことを明らかにした。また、単結晶X線回折によって、錯体構造を解明した。その結果、スカンジウムとランタンの錯体構造に大きな違いがあり、分離メカニズムを解明した。
諏江 霞純*; 平沢 泉*; 宮崎 康典; 竹内 正行
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使用済燃料の再処理における課題の1つとして、燃料溶解工程や後段で発生する不溶解性残渣の処理が挙げられる。不溶解性残渣の主成分はモリブデン酸ジルコニウム二水和物(ZMH)であり、伝熱機器表面に付着・堆積することで、伝熱効率の低下や配管の閉塞等を引き起こす。プラント処理能力の維持や効率向上等の観点から、ZMHの析出に係る溶解液の液性や温度,酸濃度等を把握するとともに、析出後の適切な洗浄・除去が求められる。ZMH種晶の増加によって壁面付着量が低減したが、この理由として、反応開始直後に起きるイオンと種晶との接触・衝突を主とする水溶液内の2次核化促進が考えられた。したがって、反応開始直後に生成するZMH結晶の壁面付着挙動を制御することで、配管等への堆積防止が可能になる見通しが得られた。
杉本 千紘; 田中 伸幸; 野口 弘喜; 上地 優; Myagmarjav, O.; 小野 正人; 竹上 弘彰
no journal, ,
熱化学水素製造法ISプロセスでは、ブンゼン反応後の溶液は二相分離し、重液中に微量の軽液成分(硫酸)が混入する。重液中の硫酸は逆ブンゼン反応により二酸化硫黄として除去される。逆ブンゼン反応は加熱により進行することは知られているが、硫酸精製率の温度依存性は明らかでない。本報では、硫酸の精製率の温度依存性を実験的に明らかにし、ブンゼン反応および逆反応の反応速度から重液精製の温度依存性を考察した。重液を100120Cで4時間加熱し、試験中のサンプリングした重液の各成分濃度を滴定により測定した。4時間後における硫酸の精製率は温度と共に上昇し、115Cで100%に到達した。また、ブンゼン反応の反応速度定数は115Cで急激に減少したのに対し、逆ブンゼン反応は高温ほど増加した。これらより、115C以上ではブンゼン反応より逆反応が優勢となるため、精製率100%の達成につながったと示された。